ゼロトラスト時代のIoT基盤開発を担うエンジニア
仕事概要
社会を止めないための、信頼基盤をつくる
あらゆるモノがネットワークにつながる時代において、社会の安全は、その土台で動くデバイスとデータを信頼できるかどうかに、これまで以上に左右されるようになっています。電力が止まらないこと、医療が誤作動しないこと、安全保障を守ること——その足元には、すべて「正しいデバイスが、正しいデータをやり取りしている」という保証が必要です。
NodeXが目指すのは、この保証を社会の土台として実装すること。その先にあるのは、人命であり、人々の暮らしであり、国の安全そのものです。派手な機能で目を引くのではなく、止まることが許されない重要インフラを、静かに、しかし確実に支える——そういう存在でありたいと考えています。
Mission: 安全なデータの通り道を築き、産業のポテンシャルを解放する ——
NodeXは、重要インフラを動かすデバイスとデータに、揺るがない信頼を与える。それによって社会の止められない機能を守り、新しい技術を安心して取り入れられる土台をつくる —— これがNodeXの使命です。
Vision: 境界で守る時代から、一つひとつのIDで信頼し合う時代へ。
デバイスもデータも、やがてはAIエージェントも、固有のアイデンティティで互いの正しさを証明し合う世界を、世界の標準として築きます。
この北極星に向かうために、私たちは数ある重要インフラのなかから、いま最も切迫し、最も難度の高い海——防衛・安全保障——を最初の主戦場として選びました。
NodeXが挑む市場 — なぜいま、ここなのか
安全保障環境の変化を背景に、日本の防衛費はGDP比2%水準(2026年度 約9兆円)に拡大し、能動的サイバー防御やゼロトラストが国の標準になりつつあります。守るべきものは「ネットワークの境界」から「個々のデバイスとデータそのもの」へ。これは構想段階の話ではなく、防衛省の調達公告にゼロトラスト・デバイス認証が要件として組み込まれるなど、すでに現場の調達・運用要件として動き出しています。
しかも、ネットワークの主役は、人から移り変わりつつあります。人を対象としたID管理(Human Identity)はこれからも欠かせませんが、それと並んで、デバイス・ロボット・Agentic AIといった「人ではない主体(Non-Human)」が爆発的に増え、その中心を占めていきます。その一つひとつに信頼を与える「Non-Human Identity(NHI)」は、需要が急拡大する一方で、人類がまだ解けていない課題です。最先端のセキュリティ技術と、規制・運用ガバナンスを同時に握らなければ現場は動かず、この領域に正面から応えられるプレイヤーは世界でもごくわずかです。
NodeXは、創業メンバーが2017年から国際標準化コミュニティ(W3C・DIF)に身を置き、分散型ID(DID)をデバイスやロボットに応用してNHIを解く、世界初でグローバルにもユニークなスタートアップです。いま最も切迫し、まだ誰も解いていない海へ、最前線から漕ぎ出します。
NodeXは、どう解いているか
重要インフラの現場が証明したいのは、つながるすべてのデバイスについて「①正規のデバイスか ②やり取りが漏洩・改ざん・盗聴されていないか ③誰が・いつ・どの権限で操作したか」の3つです。「境界の内側は安全」がすでに崩れたなかで、これを支えるのが各デバイスの暗号学的に検証できるIDです。このIDがなければ、リスクの特定も、防御も、検知・対応・復旧も成り立ちません。たとえばログをいくら集めても、それが「どのデバイスのものか」「正しいデータか」を証明できなければ、証拠にはなりません。
NodeXは、デバイス・ロボット・AIエージェント一つひとつに分散型ID(DID)を与え、ゼロトラストの原則で継続的に検証する信頼の基盤を提供します。認証・認可(正規のデバイスにのみ、必要な権限を与える)・データ保護(通信経路もデータそのものも暗号化して守る)・監査ログ(IDに紐づく“証拠になる記録”)が一気通貫で噛み合い、機種やネットワーク構成を問わず既存インフラに適用できます。
この基盤の核心は、W3Cで標準化された分散型ID(DID)を、人ではなくデバイス(Non-Human Identity)へ応用した世界初の取り組みにあること。NodeXは、その国際標準を“作る側”でありながら、自らプロダクトで“使う側”でもある——ルールメイカーとプレイヤーを兼ねる稀有な立ち位置にいます。
海外のセキュリティベンダーが検知・可視化(見える化)にとどまるなか、NodeXは認証・認可とデータ保護で“実際に守る”ところまで踏み込んでいます。いまこのエンジンを積んだ船は、ミッションクリティカル領域ですでにPMFを確認し、本格拡大期に向かっています。
この船を動かすクルー
NodeXのクルーは20人ほどの少数精鋭。共通点は経歴ではなく、向かう先です。W3C・DIF・IIWなどで国際標準の議論をするメンバーが、この標準をプロダクトに実装し、防衛をはじめとする重要インフラの現場へ届ける——“標準を作る人”と“現場に届ける人”が同じ机に座っています。セキュリティ・AI・暗号の専門家からグローバル企業や起業の経験者まで、背景はばらばらですが、「止められない現場を守る」という一点で揃っています。
組織はいま20名規模から50名規模へと向かう拡大期。経営と現場の距離が近く、戦略・プロダクト・営業・運用の判断が一つのチームの中で繋がります。役職や職能の壁より「誰が一番その問いに答えられるか」で物事が進むため、一人ひとりの裁量とオーナーシップは大きく、事業の成長速度と組織の成熟度のあいだに生まれるギャップを、各自が自分の責任範囲で埋めにいく段階にあります。
私たちが大切にしているのは、標準を“作る側”に立つ知的な厳しさと、社会インフラを預かる者としての誠実さです。前例のない問いを面白がれる人、曖昧さの中で自分の旗を立てられる人にとって、ここは稀有な航海になるはずです。——次は、あなたが乗り込むポジションの話をさせてください。
このポジションについて
NodeXのセキュリティを成り立たせている 認証・暗号・IDのプリミティブ(原始的な部品)そのもの を、自らの手で設計・実装するコアエンジニアです。
公開鍵、鍵交換、署名、ハッシュ、そしてDID/PKI——セキュリティを支える"仕組みそのもの"を、私たちは既製品で済ませず、自分たちで作っています。RFCや技術仕様書をプロトコルのレベルから読み解き、「なぜこの暗号方式なのか」を自ら問い、ローレベルの実装まで一貫して手を動かす。そんな領域です。
だからこそ探しているのは、暗号ライブラリやセキュリティ製品を 「使う人」ではなく、その仕組みを「作る人」 。仕様が固まりきっていない段階から、テックリードと議論を重ねながらアーキテクチャを固め、サービス基盤をゼロから立ち上げていく——「言われたものを作る」のではなく「何を作るべきか」から一緒に決めていける、裁量の大きなポジションです。
募集背景
NodeXはこれまで外部パートナーと共に開発を進めてきましたが、プロダクトの本格運用・成長フェーズを迎えるにあたり、アーキテクチャ設計や技術選定をリードし、サービス基盤をゼロからつくり上げられる人材が必要となっています。
仕事内容
- NodeX Agent(デバイス組み込みミドルウェア)の開発
- 制約デバイス(Linux/Windows/組み込みOS)上で動作する軽量・高性能エージェントの設計・実装
- メトリクス/ログ/セキュリティイベントの効率的な収集・転送機構の開発
- DID によるID管理の実装・最適化
- DIDComm による分散型E2E通信機能の実装・最適化
- リソース制約環境での動作最適化とメモリ安全性の両立
- アーキテクチャ設計・技術選定
- ゼロトラスト要件に基づく暗号技術・プロトコルの選定・実装
- CI/CD パイプライン構築とリリース自動化・最適化
このポジションの魅力
- 暗号技術やセキュリティ実装など、高度専門領域の実践的な知見を獲得し、プロダクトの安全性を支えるコア技術に携わるポジション
- ID/認証領域の基盤技術を 自ら設計・実装できる ポジション
プロトコル理解からローレベル実装まで一貫して携わる環境 - 堅牢なミドルウェアを内部構造から構築できる裁量ある開発環境
セキュリティ・可用性・拡張性を担保する基盤づくりへの直接的なコミットメント - DIF など外部コミュニティとの連携を通じて、技術仕様へのフィードバックやエコシステム形成に関与する機会
開発体制・技術環境
フロントエンド:TypeScript、React
バックエンド:Rust、Axum、SQLx
ミドルウェア:GraphQL、Auth0、Sendgrid、PagerDuty
データベース:PostgreSQL、BigTable、Redis
インフラ:GCP、Vercel
デザイン:Figma
コード管理:Github
コミュニケーション:Notion、Slack, Linear
AI・開発支援:Claude(Anthropic)
💡 NodeXでは 国内でのフルリモートOK・全国勤務可・技術裁量大 の働き方を推奨しています。
(月に一度開催されるAll Handsには出社していただきます。)
■参考資料■
必須スキル
- Linux環境での開発・利用経験
- Rustでの開発経験(商用でなくても可)
- システムの要件定義・基本設計・テスト(単体/結合)の業務経験
- コードレビューの実務経験
- 仕様未確定・流動的な状況でも自律的に開発を進められること
- ネイティブレベルの日本語コミュニケーション
歓迎スキル
- 暗号プリミティブ(公開鍵暗号・鍵交換・デジタル署名・ハッシュ関数・共通鍵暗号など)の特性を理解し、脅威モデルに対してどの技術をどう組み合わせるべきかを自ら設計・評価できること
- CRYPTRECやFIPSなどの準拠要件も考慮した上で、適切なアルゴリズム選択ができること
- TLSのハンドシェイク〜レコードプロトコルの構造を理解しており、「なぜその設計になっているか」を説明できること
- 脅威モデリングの実務経験、またはそれに準ずる設計思考ができること
- Rustでの商用開発経験
- Windows環境での開発経験
- セキュアコーディングの実務経験
- DID・Verifiable Credentialsなどの分散ID技術への関心・知見
- RFCなどの技術仕様を読み解いてプロダクト開発した経験
- PQC(ポスト量子暗号)やゼロ知識証明の概念レベルの理解
- X.509証明書やPKI基盤に関する知見
- GCPを活用した開発・運用経験
求める人物像
- 産業の変革を支えるデータ基盤事業に興味を持っている
- スタートアップの成長に合わせて、自律的に設計・改善提案できる方
- チームと連携しながら、サービス全体を俯瞰できる視点を持つ方
- 新しい技術や仕組みのキャッチアップに積極的な方
応募概要
| 給与 | ◼︎年収 800万円 ~ 1,500万円(経験に応じて相談) |
|---|---|
| 勤務地 | ◼︎東京オフィスもしくはリモートワーク |
| 雇用形態 | 正社員または契約社員 |
| 勤務体系 | ◼︎裁量労働制 |
| 試用期間 | 3ヶ月 |
| 福利厚生 | ◼︎社会保険完備(雇用保険・労災保険・厚生年金・健康保険(協会けんぽ)) |
企業情報
| 企業名 | NodeX株式会社 |
|---|---|
| 設立年月 | 2019年5月7日 |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区円山町5-5 Navi渋谷V 3階 |
| 資本金 | 1億円(2026年1月現在) |
| 従業員数 | 16 |